CELIA CRUZ, JOHNNY PACHECO,
PETE "EL CONDE" RODRIGUEZ


Celia, Johnny And Pete

1980 [Musica Latina JMVS90]
 小気味よい生きたグィロの音は、偉大なるマエストロでありフルート奏者であるジョニー・パチェーコのアルバムに共通する隠れた魅力である。このアルバムも例外ではない。
 1980年前後はジョニー・パチェーコが競演アルバムを数多くレコーディングした時期でもある。79年ダニエル・サントス、80年にモンギート "エル・ウニコ" と2枚のアルバムを、81年にはセリオ・ゴンサーレス、82年にはローランド・ラ・セリエ...。ホセ・ファハルドやプピ・レガレッタとこの時期にも何枚かのアルバムを残している。
 そんななかで最もしっくりくるのが、セリア・クルースとピート・エル・コンデ・ロドリゲスとの合作だ。長年セリア・クルースが看板歌手として在籍していたソノーラ・マタンセーラのサウンドをストレートに受け継いだジョニー・パチェーコ。そのパチェーコ楽団の専属歌手であったエル・コンデ。何度も共演を重ねているだけに息もぴったりである。またコンフントのメンバーも、ジョニー・パチェーコ楽団の定番中の定番の顔ぶれだ。ファニア・オールスターズでもお馴染みであろう屈強なトランペット陣。パチェーコ楽団でトランペットのみならず音楽監督もしていたルイス・ペリーコ・オルティス。エディ・モンタルボやサルヴァドール・クエヴァスはアダルベルト・サンティアーゴを歌手としていたロス・キンボスのメンバーとしても知られているだろう。また兄のホセ・マングァルJr.とともに父のフィールドを受け継ぐルイス・マングァル。パチェーコ楽団のもうひとりの歌手エクトル・カサノヴァもマラカスを振っている。ニューヨークの硬派ピアニストとして名の通っているオスカー・エルナンデスは時折ジョニー・パチェーコのアルバムに顔を出すプレーヤーだ。ミルトン・カルドーナもバタでこのアルバムに参加している。曲のアレンジにはパポ・ルッカやソノーラ・マタンセーラのハヴィエル・ヴァスケスなどが加わり華をそえている。
 調和のとれた、安心して聞けるダンサブルな大人のサルサを味わって欲しい。映画「マンボ・キングス」のお馴染みのナンバーも入っている。(1998.07 SY)